楽しく走るために~2023大阪国際女子マラソン報告

スタッフサチコ
2023年1月29日に開催された大阪国際女子マラソンに出場してきました。

このレース陸連公認大会で3時間7分以内の記録がないと出場資格がないレースで、

スタッフサチコは11月に開催された福知山マラソンで3時間6分27秒でなんとか資格をゲット!

(もう少し詳しく言うと本当は誤って一般エントリーしていたのを、福知山事務局様の計らいで記録証は出してもらえたというお騒がせゲット)

ところがなんとか資格はゲットしたものの、、今年から関門時間がかなり厳しくなる。

当初6km地点の関門時間が25分でしたが、多くのランナーさんの声が大会側に伝わり、26分に変更。

25分だったら4:10/㎞で走らないとアウトだったけれど、4:19/㎞に。

とは言っても福知山マラソンで4:25/㎞以内で走ることを目標にしていた私が

一気に5秒近く速く走らなければならないという事態。

前置きが長くなってしまいましたが、そこでスタッフサチコが考えたいくつかの作戦をご報告します。






3か月間の練習内容

11月末福知山マラソンまでは、平日2回のスピード練。週末はレースペースより15秒落とした4:40/㎞前後で、3時間走を3回。

福知山マラソンの2週間後、湘南国際マラソン。走るところは4:30/㎞くらいで走って、急に止まってエイドも楽しんでの3時間27分。

楽しかったけれど、普段フルマラソンはシーズンに1.2回の私にとってはこの2連戦はけっこうキツく、その後12月はほとんど練習ができず、走行距離は160㎞。

1月に入ってからは初売りセールなどを言い訳に結局距離は走れず、ペース走(レースペース)とスピード練のみ。

本当はレース前のルーティンとして3時間走をしたかったけれど、少々体にダメージがあって無理をしたら怪我に繋がりそうだったので、30㎞走に変更。がしかし、それも27㎞でやめてしまう。

不安が残る練習になってしまったけれど、もうレースまで2週間しかないので距離への不安はイメージトレーニングで払拭することにし、4:17/㎞のペース走16㎞をレースをイメージしながら走ることに。

これがとても楽しく気持ち良く走れて、結果良いレースのイメージに繋がった。








大阪国際女子マラソンでスタッフサチコが摂ったエネルギー補給の計画






朝からスタート直前まで






モルテンドリンク320を500mlの水に溶かして少しずつ飲み、飲み干した。

加えて1時間前にSTCのアイアンフォースバーでアミノ酸とエネルギーをため込み、

30分前にモルテンジェルを食べる。

ちなみにレースまでの待ち時間(2時間前)に最近ハマっているたまご蒸しパンも食べた(笑)

私はまるでリングにあがるボクサーのよう。



高濃度酸素水「オキシーショット」をスタート前に10ml飲む

とにかくスタートからスピードを求められる。

スロースターターの私は一気にペースアップすることはニガテ。

実は当日の朝起きたときから頭が痛くて、アップしてもズキンズキンとするので、今日はダメかな…と思っていたけれど、オキシーショットを飲んだら、あらま痛くなくなった。

オキシーショットは高濃度の酸素水。酸素が脳にも回ったのか。

心肺が楽になったり、乳酸がたまるのが落ち着いたりする効果を感じるもので、スタートからかなりハイペースになった。4:00/㎞くらいで走ってる・・・ 速すぎた。

絶対オーバーペースになるので、スタートダッシュする場合以外、スタート前にオキシーショットを飲むことはお勧めしない。



今回、19.4㎞までの関門が厳しい。ハーフマラソンを2回走るイメージで走ることにする。

1回目のハーフはフルマラソンペースで走るより速く走るので、前半からしっかりエネルギー補給することに。

しかも当日は8℃と気温は低いのに晴天で、風も強く吹く予報。

太陽の光で汗をかくのに、風が吹いて寒くなる寒暖差の激しい日と推測。

そういう日はいつも以上にエネルギーを使う。







5㎞・10㎞・15㎞ のスペシャルドリンク






モルテンドリンク320のカフェインを150mlずつ入れて、すべてのスペシャルドリンクをほとんど飲み干す。

飲み干すためにスペシャルドリンクは500mくらいは走りながら持って、少しずつ飲んでいく。

この時点でおそらく300mlは飲んだ。

予想どおり太陽の日差しが暑くて、汗をよく搔いているので、飲み過ぎということもなく水分補給もできてこれも良かった。

モルテンドリンクは炭水化物を胃のなかでとどまらせることを可能する、ハイドロゲル製法で、効率的なエネルギー補給ドリンク。モルテンについてはスタッフタケシが説明しているので、こちらをぜひ

レース前日から高濃度なエネルギー補給を実現!MAURTEN DRINK MIX320



20㎞・25㎞ 手持ちのジェル3本






大阪国際女子マラソンでは5㎞地点から5㎞置きに40㎞までスペシャルドリンクを置くことができるので、そのドリンクにジェルなど貼り付けておくことも可能だが、私は普段ボトルポーチにドリンクを入れて、ジェルも5本は必ず持つので、持つことへの抵抗はない。

大阪国際女子マラソンでもSTCオーバーブラストレモン味を3本フラスクに入れて持ち、その他にもSTC2本持った。STCのジェルは絵の具のような容器で蓋をポキッと折ったら飲めるので、飲みやすい。

味は保証しないけれど、量が少なくてカロリーも低めなのに、とにかく良く効く。

この日は手が悴むことを恐れてフラスクに入れたけれど、この容器のまま飲むことをおススメする。

フラスク入れたことで全部綺麗に飲めないと思って、2本で良いところを3本入れる贅沢使い。

なにせ何がなんでも完走したいから。


30㎞ スペシャルドリンク




1回目のハーフマラソンは上出来の1:30:07で走れたので、残りはとにかく粘るのみ。

この日はいつも摂る以上にエネルギー補給している。お昼スタートだし、関門厳しいし、絶対ゴールしたいから。

エネルギーは体に満ち満ちていることが体感的にも分かった。

後半からは炭水化物を摂るより、それを燃やして走ることを重視し、アミノ酸が入っているジェルに切り替え、「ここでジョミ」を2本100mlの水に入れる。

もうエネルギーは満ち満ちているので、半分くらい飲んだら十分だった。ジョミ1本分は摂れた。

オキシーショットも10ml飲む。30㎞超えると坂があって、そこをしっかり越えるために。

35㎞までのこの区間が今回のベストタイムだった。


35㎞ 手持ちのジェルとスペシャルドリンク








さすがに35㎞になると脚が重たい。加えて今年は本当に風がきつい。30㎞~35㎞までは追い風だったのかとやっと気づく。息も辛くなってくる。手元のラップも4:20/㎞を切るのが難しくなってきた。

2回目のハーフマラソンだから仕方ない。しんどい時に飲むと一番効くと思うSTCのBCAAジェル

店頭では必ず美味しくないけど効くとお伝えしている。ミント味ですっきりするという人も言うがお世辞だと思う。でも必ず元気になる(気がする)

風もキツ過ぎる、ここ一番しんどい時に投入! ちょっとしんどすぎて味覚えてないけれど、あの風のなかタイムは落ちすぎずに集中して走れた(気がする)

スペシャルドリンクにはエネルギーもアミノ酸もミネラルも入っているそれこそスペシャルドリンクの「ロクテインドリンク」ここが最後のスペシャルドリンク地点にしているので、ここでの水分はしっかり摂った。


37㎞ 手持ちのSTCラストキロメーター






タイムを狙ってフルマラソンを走る人の常識になりつつある、STCのラストキロメーター

30分だけ効く、30分だけ爆発させることが出来るというジェル。

使い方にはコツがあり、必ず体のなかに糖質がないとその爆発力をもらえない。

今回体にはエネルギーが満ち満ちている。摂りすぎかと思うほど摂ってきた。絶対効くに違いない。

それを投入して、オキシーショットを握りしめて心のなかで「ウォー!!!」と叫びながら(燃えているイメージ)走った。



さっきまでニコニコ走っていたのに、仲間の応援を背に一心不乱。

応援してくれるお客さんの「笑って!」という声にやっと笑えた。たぶん引きつり笑い。

ゴールは3:00:59 ベストタイムだった。






長居公園は花道だった。たくさんの応援をもらうこんな贅沢なマラソンは他にない。

今回スーパー一般ランナーを応援するというHOKAの施策でたくさん注目をしてもらい、讃えてもらった。一般ランナーの代表気取りだけど、一般ランナーとして伝えたいことを表現するつもりで走った。

走ることが楽しくなるように考えるのが私の仕事であり、受け継いでいることだと思う。





この報告が楽しくマラソンを走る何かのヒントになればと思って備忘録的に書きました。

この1年はトレイル部で走り、Bambi100で100マイル走り、ベースができていたこと。

そこからあまりサボらずに走り続けていることで持久力が残っていたこと。

直前はスピード練のみになったけれど、ペース走しながら本番をイメージすることが当日の支えになったこと。

関門突破して森ノ宮を3回通ると呪文のように唱えて過ごしていたこと。

いつも以上にエネルギー補給したこと。



作戦といったら大げさだったけれど、このあたりが楽しいゴールを導いてくれたのだと思っています。

スーパー一般ランナーになれて本当に良かった!

応援ありがとうございました。

今度は皆さんのガンバフンバを応援します。

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